平成26年度第1回AMICセミナー 開催報告
「誘導加熱(IH)の市場動向と応用製品」

内容

(1)開会挨拶 (14:00〜14:10)

    ・(公財)三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター長 和田 正武

(2)講演:改正省エネ法と電気加熱の係わり (14:10〜14:40)

    ・三重県産業支援センター 登録専門家(富士電機株式会社 営業本部 主幹) 林 静男 氏

【概要】4月1日から施行された改正省エネ法の改正のポイントである、「従来のエネルギーの使用原単位の年平均1%以上の省エネ推進目標に加え、電気需要の平準化も評価対象として織り込まれた」ことについて、電気需要の大口対象である素形材産業をベースに、特に電気加熱にどのような影響をおよぼすのか、また、どう対処していくことが必要なのか、メーカー側としてはどのような技術開発が必要なのかを俯瞰的にご説明いただきました。

(3)誘導加熱の新たな潮流 (14:40〜15:20)

    ・富士電機株式会社 機電システム事業部 丸尾 哲弘 氏

【概要】急速加熱、部分加熱ができる誘導加熱はエネルギー有効活用の切り札となっており、汎用高周波電源の普及に伴って、従来の溶解装置、加熱装置ばかりでなく広く業務用加熱プロセスまでに取り組みも広がってきています。最近の新たな事例を中心に、省エネ性や、誘導加熱のマーケットを広げる取組について紹介していただきました。

(休憩 15:20〜15:30)

(4)IHを搭載した食品包装機械の省エネ化への取り組み (15:30〜16:10)

    ・株式会社フジキカイ 開発研究室 部長 畑野 眞人 氏

【概要】包装機械業界のリーディング・カンパニーとして業界に先駆け開発したIH化シーラ搭載横形ピロー包装機は日本機械工業連合会会長賞はじめ各種賞を受賞しています。包装機械へのIH応用とその省エネ性を中心に業界の動向を紹介していただきました。

(5)研究紹介:CFRPによる加熱基礎実験取組状況 (16:10〜16:25)

    ・三重大学大学院 工学研究科 助教 中西 栄徳 氏

【概要】CFRPの成形技術実験について、昨年ご発表いただいた実験から条件を変更し、上下両面から加熱することで成型に成功した事例を発表して頂きました。

(6)研究発表:三重大学地域イノベーション学研究科坂内教室の大学院生による
    「地域連携による事業開発アイデアの発表」
(16:25〜17:05)

【概要】三重大学地域イノベーション学研究科で取り組んでいる地域連携体構築による新規事業の応用アイデアについて、学生グループから発表していただきました。
発表1「高齢者・幼児向けに、酵素を使用した三重ブランドの食材をペースト化製品の販売」
発表2「IHを応用して鍼灸の効き目を高めるアイデア」

(7)ディスカッション: (17:05〜17:15)

【概要】上記の講演、研究発表への質問、意見、IH応用機器アイデアに関する意見、改良案、さらには激励など、参加者と発表者の意見交換、討議を行いました。