AMIC海外連携セミナー 開催報告
「次世代パワーエレクトロニクスのためのセラミックス技術
〜フラウンホーファー研究機構の取組みより〜」

内容

(1)開会挨拶 (14:00〜14:10)

    ・(公財)三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター長 和田 正武
    ・三重県雇用経済部 副部長 佐伯 雅司 氏
    ・フラウンホーファー日本代表部 代表 三木 英哉 氏


(2)講演:フラウンホーファー研究機構の概要 (14:10〜14:35)

    ・フラウンホーファー日本代表部 マーケティング・PRマネージャー 富田 那渚 氏

【概要】フラウンホーファー研究機構の成り立ち、現在の研究体制、イノベーションによる新製品、ドイツ国内及び世界の拠点、フラウンホーファーモデルの特徴、研究分野、企業連携のモデルなど、機構全般についてご説明いただきました。

(3)講演:フラウンホーファーIKTS(セラミック技術・システム研究所)の概要 (14:35〜14:55)

    ・フラウンホーファーIKTS マークス・エバーシュタイン 氏

【概要】フラウンホーファーIKTSは、先端セラミックス材料・産業用金属紛体などの開発や、環境エネルギー技術・機械設備工学における用途開発などを行っており、構造用セラミックス分野、機能性セラミックス分野での研究に取り組んでいることなど、研究所全般についてご説明いただきました。

(4)講演:改良されたヒートマネジメント・機能性を有する
                                高性能電子セラミック用スクリーン印刷ペースト
(14:55〜15:30)

    ・フラウンホーファーIKTS マークス・エバーシュタイン 氏

【概要】IKTSが開発に取り組むガラス素材の複合材料である厚膜ペーストは、高温特性や分離性・伝導性・誘電率等の各種の特性に優位性を持っている。ペーストは、インクジェット、スクリーン、エアロゾルジェットにより印刷できる。また、窒化アルミニウム基盤に塗布することによって、終端抵抗器やチップ抵抗器、ヒーター、その他マイクロ波用途に適用できること、さらには、新規開発分野として金、銅の細線加工に取り組んでいることなどについてご説明いただきました。

(休憩 15:30〜15:40)

(5)講演:パウダー、インク、ペーストから先端機能素子まで (15:40〜16:20)

    ・フラウンホーファーIKTS ニコライ・トロフィメンコ 氏

【概要】IKTSはパウダー・インク・ペーストの研究を広範囲に行っており、一例として、電池の活物質に使われるリン酸鉄やグラファイトの紛体は、多孔性の特徴を持っている。また、ナノ粒子化した金属紛体は、温度特性、粘度、収縮度に優位性を持つ。さらに、コーティング技術、印刷技術の開発も行っており、3D印刷、高精細印刷などに活かすことができる。今後は、感熱性基盤への印刷に向け、金、銀、プラチナ材料に関する応用研究が増える傾向にあるとの内容でした。

(6)ワークショップ(※希望者のみ) (16:30〜17:00)

事前に申し込みのあった企業と、フラウンホーファーとの個別面談が行われました。


セミナー1
講演の様子