平成26年度第7回AMICセミナーおよび
第7回燃料電池関連技術分科会 開催報告
「水素ステーションの現状と次世代燃料電池技術」

内容

(1)開会挨拶 (14:00〜14:05)

    ・(公財)三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター長 和田 正武


(2)講演:水素ステーションに関する取り組みと今後の課題について (14:05〜15:05)

    ・イワタニガスネットワーク株式会社 開発担当 部長 谷 義勝 氏

【概要】水素社会に向けて、再生可能エネルギーシフトへの社会的背景、FCVと水素ステーションの普及に向けたシナリオ、水素をめぐる最新動向-日本の自動車メーカーが世界を牽引、水素ステーション技術・社会実証、当社が建設した水素ステーション例、FCVから「水素バッテリー」へ、水素エネルギー社会はまったく新しい社会づくりについてお話しいただきました。

(休憩 15:05〜15:15)

(3)講演:セレススチールセルを用いた経済的な燃料電池開発に向けた取組 (15:15〜16:15)

    ・Ceres Power 営業技術部長 スティーブン・ロジャース 氏

【概要】Ceres社は、独自採用の固体酸化物形燃料電池(SOFC)テクノロジーを開発しました。このSOFCテクノロジーは、従来の設計よりも大幅に低い温度で動作できます。新世代のセラミック材料を使用することによって、Ceres 社の燃料電池電解液は 500 〜 600°Cでの動作が可能になります。
電気化学層は非常に薄くすることができ、高いパフォーマンスのため最適化されます。これにより、優れた性能が得られると同時に、スタック材料のコストが飛躍的に削減されます。
高熱衝撃に対して極めて高い許容度をもつ燃料電池スタックに組み込まれ、急速始動、冷却時間および頻繁なオン・オフのサイクルが、製品寿命を通じて可能になります。

(4)情報提供:標準化をビジネスツールに (16:15〜16:45)

    ・経済産業省 産業技術環境局 基準認証政策課 企画係長 今井 浩二 氏

【概要】標準化の活用は、中小企業の保有する新しい技術や優れた製品を速やかに普及させるための重要なビジネスツールである。
標準化の重要性として、国際標準化・認証は、企業の拡大・収益向上に直結し、国際標準化・認証体制構築に後れを取ると、大きくビジネスチャンスを失う可能性がある。
標準化は、市場での信頼性向上や差別化を通じて、新しい技術を用いた市場創出に大きな効果があり、特にブランド力の弱い中堅・中小企業にとっては、戦略的標準化が重要。

(5)閉会 (16:45)

セミナー1
講演の様子