三重県産業支援センター・高度部材イノベーションセンター(AMIC)では、「交流」・「連携」によりイノベーションを誘発するとのコンセプトにもとづき、各種セミナーを開催しています。
今回は、京都大学生存圏研究所の矢野浩之教授をお迎えして、「セルロースナノファイバーの新たな展開」をテーマとするセミナーを開催します。
木質組織由来の繊維状物質「セルロースナノファイバー」は、自動車や半導体、医薬品など幅広い産業に応用が期待されています。多数のご参加をお待ちしております。
(1) 開会挨拶 | (14:00〜14:05) |
(2) 講演:セルロースナノファイバー(CNF)の製造と利用 | (14:05〜15:45) |
京都大学 生存圏研究所 生物機能材料分野 教授 矢野 浩之 氏
【概要】・CNFの構造と基本的特性
・植物資源からCNFを製造するための技術開発
・CNF製造装置に関するニーズ
・CNFと樹脂との複合材料に関する研究開発
・CNFを使ったその他の材料開発
・CNF関連プロジェクト(NEDOプロジェクト等)の概要と展開
(休憩 15:45〜15:55)
(3) 製品紹介:セルロースナノファイバーからなる新規増粘剤「レオクリスタ」 | (15:55〜16:15) |
第一工業製薬株式会社 社長特命室 利根川 昭充 氏
【概要】レオクリスタは、水中分散における非常に高い増粘効果と同時に、スプレー噴霧が可能な擬塑性流動性があるなど独特な粘性挙動を有しており、従来にないスプレー可能なゲル剤、タレ止め剤、剥離剤などに応用可能です。
また、油脂や顔料の種類を問わず、乳化・分散剤として利用可能であり、化粧品、トイレタリー、塗料、農業用薬剤等への応用が期待されます。
(4) 製品紹介:セルロース・キチン・キトサン原料由来の ナノファイバー「BiNFi-s(ビンフィス)」 | (16:15〜16:45) |
株式会社スギノマシン 新規開発部 森本 裕輝 氏
【概要】「BiNFi-s(ビンフィス)」はセルロース・キチン・キトサンを原料とした生物由来のナノファイバーです。
独自の超高圧ウォータージェット技術を利用することで結晶構造を維持したまま、直径20nm、長さ数μmのナノファイバーを国内で初めて大量生産、販売を実現しました。現在は多くの分野で導入に向けた研究が進められています。
また、弊社で開発を進めている繊維長の異なるナノファイバーについてもご紹介します。
(5) 事務連絡ほか | (16:45〜16:50) |
(6) 名刺交換会 | (16:50〜) |