三重県産業支援センター・高度部材イノベーションセンター(AMIC)では、「交流」・「連携」によりイノベーションを誘発するとのコンセプトにもとづき、各種セミナーを開催しています。今回は「炭素繊維強化熱可塑性樹脂の成形加工」をテーマとして、素材と成形加工機の動向について専門家の方にご講演いただくとともに、工業研究所の今後の取り組みについて紹介いたします。ものづくり基盤技術向上のための第2回生産技術研究会(三重県 併催)との合同開催とし、新たな交流も期待できますので、皆様の多数のご参加をお待ちしております。
また、研究会終了後に、講演内容等に関する個別相談にも対応いたします。
(1) 開会挨拶 | (13:30〜13:35) |
(2) 講演:「連続繊維熱可塑性複合材料の量産事例」 | (13:35〜14:35) |
サンワトレーディング株式会社 馬場 俊一 氏
【概要】熱可塑性樹脂をマトリックスとする炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)は、マトリックスを熱硬化性樹脂とするCFRPに比べ、成形加工性や生産性などが優れているため、量産化や低コスト化が大いに期待されています。ここでは、熱可塑性樹脂を含浸させた連続繊維強化熱可塑性樹脂について、その材料特性やプレス成形等の成形技術、そして量産事例について紹介します。
(休憩 14:35〜14:45)
(3) 講演:「ハイブリッド成形機とその展開について(仮)」 | (14:45〜15:45) |
東芝機械株式会社 射出成形機技術部 淺沼 伸行 氏
【概要】CFRTPの新しい成形技術として、ハイブリッド成形が注目を集めています。これは、炭素繊維に熱可塑性樹脂を含浸した熱可塑性プリプレグ材の熱プレス成形と射出成形を組み合わせたもので、加熱プレス成形では難しい複雑な形状の成形と射出成形では得られない高強度・高剛性に優れた成形を可能にします。ここでは、ハイブリッド成形システム・成形装置、そして成形事例などについて紹介します。
(4) 三重県工業研究所における今後の取り組み | (15:45〜16:00) |
(5) (2)〜(4)の講演・報告に関する個別相談 | (16:05〜17:00) |