三重県産業支援センター・高度部材イノベーションセンター(AMIC)では、「交流」・「連携」によりイノベーションを誘発するとのコンセプトにもとづき、各種セミナーを開催しています。今回は「太陽光エネルギーを利用した植物育成」をテーマとしたセミナーを開催します。太陽エネルギー利用関連技術分科会(三重県工業研究所 主催)との合同開催とし、新たな交流も期待できますので、皆様の多数のご参加をお待ちしております。
(1) 開会挨拶 | (14:00〜14:10) |
(2) 講演:「光と植物の生育〜太陽光および人工照明のベストミックス〜」 | (14:10〜15:25) |
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 生物圏資源科学専攻 准教授 福田 直也 氏
【概要】植物にとって光とは、光合成のためのエネルギー源であると同時に、成長制御のための情報源になっている。作物として植物の成長を促進すると同時に、花が咲く時期や成長の仕方を調整することは農業生産上での意義が大きい。ここでは、太陽光下で作物を成長させる場合の問題点と、それを補う人工照明技術について紹介する。
(休憩 15:25〜15:35)
(3) 講演:「太陽光利用型植物工場における環境制御機器の開発」 | (15:35〜16:15) |
トヨハシ種苗株式会社 施設栽培部 三浦 慎一 氏
【概要】太陽光利用型植物工場は従来の温室栽培よりも高度な制御を行い、高収量を上げることを目指している。しかし、国内では太陽光エネルギーを最大限に活かした環境制御機器の開発はあまり取組まれず、オランダで先進的に開発された商品を輸入して利用していた。トヨハシ種苗では過去の知見を元に、デンソーと環境制御機器の開発を行い、今年度販売を開始した。
(4) 講演:「太陽光利用型エアドーム式植物工場の取組みと実践について」 | (16:15〜16:55) |
株式会社グランパ 業務部 陸前高田ファームプロジェクトマネージャー 山田 篤志 氏
【概要】「グランパドーム」は、気圧差を利用してフィルムを膨らませる構造になっており、従来型ハウスのように鉄骨構造ではないので、内部に十分な太陽光を届けることができる。また、ドーム内部には直径20mのドーナツ型の円形水槽が設置されており、約1.5万株の葉物野菜が常時生産可能である。今回、この仕組みを説明する。
(5) 閉会挨拶 | (16:55〜17:00) |