「泗研懇分析分科会オープンセミナー(第4回AMICセミナー)」
開催のご案内

   泗研懇(四日市地区化学関連会社研究懇談会)分析分科会では、「泗研懇分析分科会オープンセミナー」を三重県産業支援センター・高度部材イノベーションセンターと共催致します。
   今回は、「分析技術」をテーマとして、多種多様な分野に通じるご講演をいただきますので、幅広い企業や大学からの多数のご参加をお待ちしております。

(1)講演 (13:35〜14:20)
DOSYを用いた高分子化合物分析の実用化を目指して

第一工業製薬株式会社 分析技術研究グループ 専門課長 松本 恒平 氏

Diffusion-Ordered 2D NMR Spectroscopy(DOSY)は縦軸に自己拡散係数、横軸に NMR化学シフトをとる2次元スペクトルが得られる測定法です。自己拡散係数とは分子やイオンが移動する速さを表す物理定数で、一般的に分子量が大きいほど小さくなります。同一化合物のNMR化学シフトは横一列に並び、自己拡散係数が異なる化合物は縦軸方向に分離して観測されるので、複数の分子種が混合したサンプルを、それぞれの分子の自己拡散係数の違いで分離してNMR化学シフトの情報が得られることが期待されます。本発表では1H DOSYの実用化を目的として構造既知の高分子化合物を用いた検討結果を報告いたします。
(2)講演 (14:20〜15:05)
熱分解GC/MS新規イオン化技術の高分子構造解析への応用

日本ウォーターズ株式会社 マーケットディベロップメント
シニアマネージャ 江崎 達哉 氏

合成高分子の化学構造解析に対する熱分解GC/MSの新規イオン化法としてAPGCイオン化法を紹介します。APGCイオン化法は、熱分解成分の分子イオン観測が容易となり、高分解能である飛行時間型質量分析計を組み合わせることで、広い質量範囲を、分子イオンとそのフラグメントイオンを1回の注入で同時に取得し、精密質量から組成演算が可能である為、より詳細な高分子の化学構造情報を取得することが可能となります。
(3)特別講演 (15:20〜16:50)
特異な分解反応を利用する高分子の精密構造解析

名古屋工業大学大学院 工学研究科生命・応用化学専攻 教授 大谷 肇 氏

熱分解GC-MSに代表される熱分解分析法は、実用性の高い高分子材料解析手法として広く活用されていますが、熱エネルギーのみでは分解反応の選択性や効率が十分に得られない場合があります。こうした場合に、有機アルカリ等の反応試薬共存下での反応熱分解GC-MSを用いることにより、縮合系高分子などの構造解析をしばしば容易に行うことができます。さらに、この手法を発展的に応用した、超臨界メタノール分解とマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法を組み合わせた、紫外線・電子線硬化樹脂の架橋ネットワーク解析についても紹介いたします。

お問合せ・参加申込み

  • ◇懇 親 会:(泗研懇会員以外 参加費2,000円也/当日受付)
  • ◇申込方法:参加申込書に必要事項をご記入のうえ、下記メールアドレス宛にお申し込みください。
  • ◇添付ファイル
            開催チラシ兼参加申込書
            参加申込書
  • ◇ 申込期限:平成31年2月25日(月)
  • ◇ 参 加 費:無 料  
  • ◇申込及び問合せ先◇
  •    泗研懇分析分科会幹事 内藤 宛(第一工業製薬株式会社)
           E-mail:n.naito@dks-web.co.jp   TEL:059-354-3497   FAX:059-354-4862
  • ◇ 主     催:四日市地区化学関連会社研究懇談会、
                      公益財団法人三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター